★Vol.466.不思議!光明夫婦が飼っていた猫の八雲の不思議な話し!

八雲は、高齢の老猫で腎臓をわずらい余命幾分もない命だと宣言を受けた。それから1か月が経過したある夜、弘法大師様と鍾馗様と沙加羅龍王様と三人で、八雲の余命について話し合いが行われた。鍾馗様は、邪なる魂を千人切れば、八雲の寿命を今より長く伸ばせると提案した。すると弘法大師様は、それはいかん、それをすれば黒の猫又の邪なる魂が八雲の心を邪なるものへと変えてしまい、二度と元には戻れなくなると言われた。大師様は、八雲を自分の横に常におき、安らかな時間を過ごしてあげたいと言われた。弘法大師様は、それが黄龍に、結界を張り続けた白虎の御霊への、せめてものねぎらいだと言われた。大龍王である弘法大師様の横におくためには、八雲の御霊を高千穂に連れて行き、神々の許しを受けて十三(イサ)の猫の神になる必要があると言われた。すると、今まで沈黙していた沙加羅龍王様がMR世界から手を伸ばし、光明の奥さんの手を優しく握り「八雲に別れを伝えなさい、八雲は大龍王の横にいつもいて、穏やかに暮らせる」と伝えた。奥さんはその内容を理解し、もう無理をしない様に八雲に伝えた。八雲は奥さんに抱き上げられ、静かにため息を付き眠る様に息を引き取った。その瞬間に、黒い着物の大師様の両腕が見え八雲を掬い上げ、八雲の御霊を連れていった。次の日、蕎麦屋の従業員さんから母の日なのでと一輪挿しがプレゼントされた。その花は、ラナンキュラスと言う花で、その花言葉は「飾らない、美しさ、ママはいつまでも僕を忘れないで、変わらない優しいママでいてね」。八雲が、奥さんに「さようなら」と言っているかの様に思われた。

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