★Vol.591.注目!真実の歴史!白い狐が一人の姫になり八岐大蛇を退治する方法を授けた!

毘沙門天が「私の名前を忘れるな」と言い立ち去った後、信玄と謙信は自分の軍神として毘沙門天を手厚く祀ったのである。それが毘沙門天を祀った“刀八毘沙門天”である。刀八というのはその僧侶の名前であった。話は一つ前に戻るが、二人の関係が周囲に知られる事となってしまったが、彼らが密会していた松原諏訪神社の中には弁財天神社がある。ここで二人は密会を繰り返していた。その後、謙信が密会に悩んで頭を抱えている時に、白い狐が目の前に現れた。悩み抜いた末、毘沙門天に助けられ、「何か悩みがある時にはこの地を訪れるが良い」と言われた事を思い出した。その悩みを解決する策がお前達を守ってくれるだろうと予言をする人物が現れた。それを思い出した謙信がその地に行くと、そこに白い狐が現れ、その白い狐が一人の姫に変わった。その姫は悩んでいる謙信に、「どうしたのだ、そなたは何故男の姿をしているのか、どうして悩んでいるのだ」と聞いた。謙信はその姫に、「ある理由で私に呪いがかかり、これから富士山が噴火して大地震が起こるので、八岐大蛇を倒さなければならない」と言った。その姫は謙信に、「その魔を倒すには神の力を持ってしか倒せないので、その力を今そなたに授ける。ここに今集めて来た三種の神器がある。この三種の神器の使い方を教える。まずこの剣は八岐大蛇を殺すのに使うが、その方法は、首と尻尾を同時に切り落とさなければならない。そして首は、神の剣でしか切り落とせない。それが三種の神器の剣になる。もう一つの尻尾を切り落とすには二人いなければならない。そなたは生涯における相棒や親友を探し出し、この三種の神器の鏡にその者の姿を映し出せ。その時に鏡に映らない者こそが神の意志に仕える者だ。その者が現れた時に勾玉を二つに分けて、そなたが白の勾玉、相手に黒の勾玉を与えなさい。その勾玉の力を使って同時に攻撃をすると八岐大蛇を葬る事が出来る。しかし、まずはその人を探さなければならない。八岐大蛇を退治にはその人が必要だ」と言った。その時に陰に隠れていたもう一つの影がふっと現れた。それは信玄であった。姫に気付いた信玄が、毘沙門天に言われた言葉を思い出しその地を訪れていたのだ。信玄と謙信はそこで会ってお互いがこの地で毘沙門天に言われた通りに、何か問題があればここに来るが良いと言う助け人が現れると言われていたのを信じていたのであった。信玄を三種の神器の鏡に映すと、その鏡の中に信玄の姿は映らなかった。謙信は、親友と呼べる関係よりも恋人として過ごした日々が全てであった。それこそが真実である。今、自分が生きている人生は偽りで作られた人生。姫で生きる事を許されなかった偽りの人生であった事に気が付いた。本物の自分に帰る事で神の力を使えるのだと確信し、信玄にその力を貸してもらう事を頼み、八岐大蛇に戦いを挑む事を伝えた。そして、黒い勾玉を信玄に渡し、白い勾玉は謙信が持ち戦いを挑んで行くが、白狐の姫は、「その三種の神器を使っても八岐大蛇を倒せるとは限らない。お前達の絆が全てだと。其方の絆によって力が倍増し、今を上回る力が生まれると八岐大蛇を葬る事が出来ると。しかしそれは運でもあるが」と言って送り出した。

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